ワイモバイルで新しいスマホに買い替えたい。そんな方は、SIMカードの差し替えが必要です。
とはいえ、SIMカードを入れ替えるだけで新しいスマホが使えるのか、不安な方も多いでしょう。せっかく新しいスマホを買ったのに、使えなかったらがっかりですよね。
本記事では、ワイモバイルのSIMカード差し替え方法をiPhone・Android別にご紹介します。初めてSIMカードを差し替える方向けに、注意点もまとめました。
- 機種別のSIMカード差し替え方法
- SIMカード差し替え時に注意点
ワイモバイルのSIMカードの種類
SIMカードを差し替える前に、今使っているSIMカードと新しい端末のSIMカードの種類を確認しましょう。
もしSIMカードのサイズや種類が違っていた場合、SIMカードの交換が必要になります。ここでは、ワイモバイルのSIMカードの種類を解説していきます。
ワイモバイルのSIMカードの種類
出典:ワイモバイル
- 標準SIM
- microSIM
- nanoSIM
SIMカードには、「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類があります。この内、ワイモバイルで取り扱っているのは「microSIM」と「nanoSIM」の2種類です。
SIMカードは、種類によって大きさと対応している端末が異なります。現在流通している端末のほとんどはnanoSIM対応のため、機種変更したい端末がワイモバイルで使えないということはないでしょう。
なお、ワイモバイルではSIMカードのことを「USIMカード」と読んでいます。USIMのUはUniversal(ユニバーサル)という意味で、SIMカードよりも扱える情報が多いです。
とはいえ、スマホを使うにあたって2つの違いを理解しておく必要はないので、同じものと考えていただいて問題ありません。
nanoSIMとmicroSIMにも種類がある
ワイモバイルには、nanoSIMとmicroSIMの2種類のSIMカードがあるとお伝えしました。
実は、ワイモバイルのnanoSIMとmicroSIMにはさらに種類があるのです。早速、種類を見ていきましょう。
- n101(m101)
:NFC対応のAndroidスマホ用 - n111(m111)
:NFC非対応のAndroidスマホ用 - n141
:ワイモバイルのiPhone専用
頭についているnはnanoSIM、mはmicroSIMを指しています。NFCというのは、簡単にいうと「おサイフケータイ」のことです。
NFC対応=おサイフケータイが使える、NFC非対応=おサイフケータイが使えないと考えるとわかりやすいでしょう。
AndroidのSIMカードは、nanoSIMかmicroSIMか、さらにおサイフケータイ対応かどうかでSIMカードの種類がきまります。
なお、ワイモバイルでSIMカード単体契約をした場合はn101になるようです。
一方ワイモバイルでiPhoneを購入した場合、SIMカードはn141の一択です。というのもiPhoneのSIMカードは全てnanoSIMなので、microSIMの場合を考えなくていいからです。
既にワイモバイルを契約している方は、SIMカードの表面に「n101」や「n111」といったように種類が買いてあるので確認してみましょう。
SIMカードの種類が異なっていた場合
使っている端末と機種変更端末のSIMカードが違う場合、どうすればいいのでしょうか?ここでは、3つのパターンに分けて対処方法を解説していきます。
nanoSIM⇄microSIMの場合
nanoSIM→microSIMや、microSIM→nanoSIMに変更する場合、3000円でSIMカードの交換が可能です。
自分でSIMカードサイズを変更する方法もありますが、失敗するリスクを考えるとワイモバイルで変更してもらった方が安全です。
n101⇄n111の場合
続いて、同じnanoSIM同士・microSIM同士の場合です。
NFC対応⇄NFC非対応スマホに機種変更する場合、SIMカードの変更は必要なのでしょうか?
結論からいうと、SIMカードの交換は必要ありません。つまり、NFC対応・非対応に関わらず、AndroidからAndroidへのSIMカード入れ替えは問題なく使えます。
n141の場合
注意したいのは、ワイモバイルで購入したiPhoneから機種変更する場合です。
前述の通り、ワイモバイルのiPhoneにはn141というSIMカードが入っています。n141のSIMカードは、ワイモバイルで購入したiPhoneにしか使えません。
言い換えると、SIMフリーiPhone・Androidであっても使えないということです。同じiPhone同士だからとSIMカードを入れ替えたのに、使えないケースが多発しています。
ワイモバイルで購入したiPhoneから機種変更する際は、必ずSIMカードの交換が必要です。SIMカードの交換は、ワイモバイルで3000円でできます。
ワイモバイルのSIMカードを差し替える方法
iPhone・Android別のSIMカード差し替え方法を、画像付きで見ていきます。
SIMカード差し替え前の準備
- 機種変更前後のSIMカードの種類を確認
- (他社スマホの場合)SIMロックを解除する
SIMカード差し替え前の準備は2つあります。
1点目は、機種変更前後のSIMカードの種類を確認することです。そもそもSIMカードの種類が違うと差し替えられないので、iPhone・Androidに関わらず確認しましょう。
2点目は、SIMロックを解除することです。他社で購入したスマホをワイモバイルで使う場合など、SIMフリースマホ以外はSIMロックの解除が必要になります。
SIMロックの解除は、各キャリアのHPから誰でも10分程度で解除可能です。
iPhoneにSIMカードを差し替える方法
iPhoneのSIMカード差し替え方法を見ていきます。

iPhoneは、ディスプレイを正面にして右側にSIMカードスロットがあります。

iPhone購入時に、箱の中にSIMカードを取り出すためのSIMピンが必ず入っています。ない場合は、先の尖ったもので代用しても大丈夫です。
SIMカードスロット下にある穴にSIMピンを挿し、ぐっと押し込みましょう。SIMカードスロットが写真のように出てきます。

SIMカードスロットが出てきたら、機種変更後のiPhoneにSIMカードを入れ替えましょう。
スロットのへこんでいる箇所にSIMカードの凹みを合わせてください。向きが間違っていると、SIMカードを入れ替えても使えないので、注意しましょう。
AndroidにSIMカードを差し替える方法
iPhoneと違い、Androidは様々な会社が製造しています。そのため、モデルによってSIMカードスロットの場所が異なります。
ですが、SIMカードスロットを取り出してSIMカードを入れる作業自体は大きく変わりません。ぜひ、画像を参考にSIMカードを入れ替えてみましょう。

iPhone同様、Androidも本体横にあるSIMカードスロットをピンで押します。

SIMカードスロットが出てきました。機種によっては、画像のようにSIMカードがいくつか挿せるものもあります。

SIMカードをスロットにはめ、元に戻します。SIMカードには向きがあるので、スロットとへこみの位置を合わせて入れましょう。
ワイモバイルのiPhone・Android別初期設定
SIMカードを入れ替えたあとは、初期設定を行います。SIMカードを入れ替えても、「APN設定」をしなければインターネットは使えません。
使っているスマホや機種変更後のスマホによって設定が異なるため、どのパターンか選んで実践しましょう。
Androidの初期設定方法
▼「設定」をタップします。

▼「その他」をタップします。

▼「モバイルネットワーク」をタップします。

▼「アクセスポイント名」をタップします。

▼自動設定済みの場合:設定されているAPN名の右側の(i)をタップします。

▼APN未設定の場合:「メニュー」より「新しいAPN」をタップします。

▼「アクセスポイントの編集」が表示されるのを確認します。

▼「アクセスポイントの編集」画面に設定値を入力します。MMSC、APNタイプ等が設定されていることを確認してください。

名前 |
Y!mobile APN
|
---|---|
APN |
plus.acs.jp
|
ユーザー名 |
ym
|
パスワード |
ym
|
MCC |
440
|
MNC |
20
|
認証タイプ |
CHAP
|
MMSC |
http://mms-s
|
MMSプロキシ |
andmms.plusacs.ne.jp
|
MMSポート |
8080
|
APNタイプ |
default,mms,supl,hipri
|
赤字の部分は自動で設定されていないことが多い項目です。設定されていない場合は、自分で入力しましょう。
▼「保存」をタップします。

▼ホーム画面に戻り、インターネットが使えるか確認しましょう。以上で設定完了です!

iPhone 11より前のモデルの初期設定方法
iPhoneの初期設定には、WiFi環境が必須です。自宅にインターネット環境がない方はフリーWiFiでも構わないので、事前にインターネット接続できる環境を用意してください。
iPhoneの初期設定は、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max前後で設定方法が異なります。
iPhone 11より前の機種の場合、iOSを最新バージョンに更新するだけでAPNが設定されます。
▼「設定」をタップします。

▼「一般」をタップします。

▼「ソフトウェア・アップデート」をタップします。あとは画面の指示にそって操作し、アップデートが完了したら初期設定は完了です。

iPhone 11以降のモデルの初期設定方法
iPhone 11シリーズ以降のモデルは、専用プロファイルのインストールが必要です。
「専用プロファイル??」という方も、手順にそって行えば簡単に終わります。一緒に設定していきましょう。
▼QRコードを読み込んでください。

▼「APN設定用の構成プロファイル」をタップします。

▼「許可」をタップします。

▼「プロファイルがダウンロードされました」という表示が出るので、「閉じる」をタップします。

▼ホーム画面に戻り、「設定」から「プロファイルがダウンロードされました」をタップします。

▼「インストール」をタップします。

▼iPhoneのパスワードを入力します。

▼「インストール」をタップします。

▼「インストール」をタップします。

▼「完了」をタップすれば、APN設定が完了です!

ワイモバイルSIMカードのよくある質問
ワイモバイルのSIMカード差し替えにあたって、よくある疑問・質問をまとめました。
他社で購入したiPhoneはワイモバイルで使える?
SIMロックを解除すれば、使えます。これは、ソフトバンクで購入したiPhoneであっても同様です。
ワイモバイルはソフトバンク回線を使っているため、ソフトバンクiPhoneはそのまま使えると思っている方も多いでしょう。
残念ながら、ソフトバンクのiPhoneであってもSIMロックの解除が必要なのです。
詳しくは、ワイモバイルで持ち込みiPhoneは使えるのか、機種変更方法を解説した記事をご覧ください。

SIMカードを差し替えて圏外になるのはなぜ?
SIMカードを差し替えてAPN設定をしたのに、圏外で使えない場合がまれにあります。
その場合は、電源を切ってSIMカードの入れ直し・APNの再設定を行いましょう。しばらくたっても使えない場合は、SIMカードの種類が異なる可能性が考えられます。
ワイモバイルのチャットサポートや店舗を使って相談してみてください。
機種変更でワイモバイルスマホが不要になる方は、買取やフリマアプリに出品するのがおすすめです。
ワイモバイルスマホを売りに出す場合は、SIMロックを解除してSIMフリースマホにした方が高値で取り引きされやすくなります。こちらの記事では、ワイモバイルスマホのSIMロック解除手順や解除条件をまとめています。
